お金を残す考え方 税率の差を利用する

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お金を最大限残すために

 

 

今回は税率の差をテーマに話をしたいと思います。

 

個人の所得税累進課税で税率が変わってきますが、

中小企業(正しくは中小法人ですが)も同じように利益(所得)の金額によって税率が変わります。

 

資本金1億円以下(かつ大法人の子会社ではない)の会社の場合、

会社の利益(正しくは所得となりますが)の金額が800万円以下の部分と、800万円を超えた部分で、法人税の税率が変わってきます。

 

事業年度開始が平成31年4月1日以後で考えると、所得の金額が800万円以下については19% 800万円を超える部分については23.2%になります。

また、地方法人税や住民税については、法人税の額に対して課税されるため、

法人税額が下がればどちらも下がります。

 

ざっくり計算すると、所得が800万円以下と800万円を超えた部分で、税率は約5%ほど変わってきます。

 

この税率の差をどう使うかと言うと、、、

例えば経営セーフティ共済という制度があります。

こちらは月5,000円~20万円まで積み立てる事ができて、支払ったお金はすべて経費になります。限度額は800万円。

加入期間が40ヶ月を過ぎれば解約時に100%お金が戻ってきます。

しかも年払いを選択すれば240万円が一括で損金にすることができるため、普段は月5,000円で掛けておいて、期末に利益が多く出そうなときに、月20万円に変更し、年払いにして240万円を経費にする。という手も打つことができます。

 

この制度を使って、800万円以上利益が出たときに節税をして、利益が少ないときに解約をして法人税を支払う、ということをすれば、

法人税の支払額を少なくすることができます。

例えば経営セーフティ共済を活用して、会社の利益が800万円以上のときに節税をして800万円を積み立てて、利益が0の時に解約をした場合、

同じ利益を出していても、800万円×5%の40万円支払う税金を少なくすることができます。

 

節税は資金繰りを考えた上で活用するか判断する必要がありますが、こういった税率の差を活用することで、同じ業績、仕事をしていても会社に残ってくるお金が変わります。ぜひ活用してください。

 

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