会わない時間にどれだけ影響を与えられるか

商品・サービスの値決めというのは、1つのこの仕事あたりの相場はいくら、とか、この商品ならこのぐらいの値段でお客さんが買ってくれるだろう、とか、そういった基準で決められる事が多いと思います。

コンサルタントという仕事も、成果報酬でない場合時間単位の単価がいくらで〜とか、そういった基準で決められる事が多いと思います。(弊社は若干違う基準だったりしますが)

例えば時間単価5万円だったら、1時間あたり10万円以上の価値をお客様に与えられたらまあ満足してもらえるわけですが、そう考えるとプレッシャーきっついなーと思ったりもします(^_^;)

 

ただ、前にお客様と打ち合わせしていて言ってもらえたのが、

「國井さんに口すっぱく粗利をどうやって維持するのかとか、固定費の予算をどう守っていくのかとかを毎月言ってもらっていて、何か投資を考える時にどれだけでペイするのかという事を意識したり、商品開発でも粗利を意識するようになって、従業員にもそれを伝えるようになった。

 打ち合わせの前には先月の結果をどう説明しようかを考えるようになって、予算を守ろうという意識が強くなった」と言ってもらえました。

 

 いただいた言葉自体もすごく嬉しかったのですが、この言葉で私も学ばせてもらった事が、お客様は私との直接の打ち合わせの時間だけでなく、現場に帰った時に、どれだけ打ち合わせで決めた内容や、お伝えした事を実践していただいているか、意識していただけているかで価値が変わるのだなと。

 

例えば時間単価5万円で2時間打ち合わせをして10万円。現場に持ち帰らなかったらその2時間で10万円以上の価値を出さないといけない。

でもお客様が社員と週1回2時間のミーティングで、お伝えした事を意識してもらえるのであれば、2時間+2時間×4週=10時間で、1時間あたりの単価は1万円になる。(普通に考えたら現場に持ち帰ってもらえる方がずっと価値があるとも思うので何当たり前の事言ってんだとなりますが。)

 

おそらくお客様が打ち合わせで話をした事を現場に持ち帰らなかったら、何時間か高い金を払っただけ、になってしまう。

そう考えると、例えば10のことを一度に伝えるよりも、1つか2つの事を現場に持ち帰ってもらえるような教え方、伝え方が大切なんだなーと思いました。